ほけんがせいかつのシゴト

保険代理店のつぶやき


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火災保険は入っておかないと出ないです。

火災保険は大事というお話

 

テレビで消防隊員のドキュメントしてました。

このような番組を見ていると、どのケースも保険に照らし合わせてついつい見てしまいます。

特に火災の出動、消化救出シーンは火災保険の説明をする際に大きな視的効果を持っています。どんなに細かく説明してもやっぱり「百聞は一見に如かず」なんですね。

地震保険の説明でも、阪神淡路大震災東日本大震災の多くのテレビや雑誌の映像を思い起こしてもらうだけで説明が済んでしまいます。説得力が違うんです。

  

そして、火災現場の密着映像が続々と放送されていましたが、その中でもマンションの火災シーンは火災保険の必要性を説明するのにはすごく説得力があるんですよね。勿論、そんな場合ではないシーンばかりで申し訳ないんですが。でも、それ故に火災保険の重要性であったり、支払う対象かどうか、火元ではない自分の家はどうなのか、などが凄く分かり易いのです。

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ただ、これは他人事ではないのです。そこに気づいて欲しいのです。

私もマンション入居者向けの火災保険を沢山案内します。その中で、最初から火災保険に入らない人は「マンションでは家事は起こらない」「マンションでは火災保険はいらないと言われた」などです。でも、テレビの放送にあるように、マンションでも火災は起こります。

そして、どんなに自分が気をつけていても他の入居者が火災を起こせば被害も受けてしまいます。それが共同住宅の宿命です。

テレビの映像の中では、3階から火事が起こり、部屋は約2時間燃え続けていました。消防隊員は残った住人を救出する為に非常階段からマンションへ乗り込んでいきます。その階段には大量の水が滝のように流れています。これは、スプリンクラーの水の他に、消防車の放水によるものです。

消防車は火が完全に消えるまで大量の水を放水します。

では、出荷元の部屋に隣接する部屋はどうなるでしょう。

もう水浸しになります。下階の部屋はもう全損に近いくらい水浸しになりますし、課税もほぼ全損です。上の階は放水の水や炎の他に煙による煙害も無視できません。

これらも、ちゃんと火災保険に加入していなければ何も補償はないのです。

 

出荷元の住人に賠償責任があるのだから賠償してもらえばいい、と考えがちですが、実は、火災の場合、「失火法」というものがあり、失火の延焼などによる被害では、出火元の責任は負わないというものです。つまり、家事に限って言えば、自分の身は自分で守れということです。

失火法の原点とも言えるのですが、例え損害賠償を負わされ、賠償請求をしても、果たして出荷元の人に賠償支払い能力があるでしょうか。夜逃げしたり自己破産されてしまえばどうしようもありません。

特に、家事の場合、1件や2件では済まないケースがあります。

そもそも昔は木造長屋が多く、一軒から火が出れば多くの家屋に延焼してしまいました。勿論、失火元の人も支払い能力がなく、結局は泣き寝入りしてしまうのです。それならば、元より賠償責任を負わせることなく、火災に関しては自己責任で財産を守りなさいという事になったのです。

 

長屋は少なくなりましたが、それでも下町では細い路地をはさんで多くの木造住宅が並び、一方、鉄筋コンクリートとは言え、集合住宅であるマンションへが多く立ち並ぶようになりました。

いづれの物件でも、一度火災が起これば出荷元だけが燃えることはなく、延焼により被害は拡大するのです。

でも、火災保険に入っていなければ全てを失ってしまうのです。誰も助けてはくれません。

 

だから火災保険は大事なのです。

 

知人から聞いた話ですが、放火で家を全勝してしまいました。同僚の旦那さんは、火災保険に入っているから大丈夫だと思っていたところ、同僚の奥さんが勝手に火災保険の満期継続の手続きをしていなかったのです。どなたが契約者だったかは分かりませんが、代理店も意思確認が出来ていたか疑わしいですが、事実、こんな笑えない話もあるのです。

 

ある意味宝くじと同じだな、と思うことがあります。

宝くじは買わないと当たらない。保険は入っていないと出ない。