10月1日に販売される「1DAY保険」の補償内容について
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
もう、8月中旬になりました。
新聞やメディアでも掲載されていますが、10月1日から始期日の保険契約の多くが改定されます。特に今回注目なのは火災保険です。近年のゲリラ豪雨や台風などの自然災害による多額の保険金支払いにより保険料の見直しがされます。注目は地域差が大きくなる事です。住む地域によっては保険料が大幅に上がったり、下がる地域もありますので、もし、大幅に上がるようであれば中途更改の相談をしてみるのも良いかもしれません。
海外旅行保険も料率が変わるようです。
そして、毎年の事ですが、自動車保険も改定があります。改定については後日、機会を持ちたいと思います。
そんな商品海底が多い中で新商品も発売されます。
以前紹介した「1DAY保険」(24時間単位型自動車運転者保険)です。取扱保険会社は「三井住友海上火災保険」です。
http://seikatuhoken.hatenablog.com/entry/2015/04/18/002806
この保険は、友人の車を借りた時や、帰省時に実家の車の自動車保険契約内容に自分が被保険者(保険の支払い対象となる人)から外れている場合に便利な保険です。
それでは自動車保険契約内容ではどのうような場合があるのでしょうか。
それぞれのケースで考えてみましょう。
[友人・知人の車の場合]
・家族限定がついている(友人・知人の同居の家族・別居の未婚の子しか補償されない)
・本人・配偶者限定がついている(被保険者本人と配偶者しか補償されない9
・年齢条件がついている(借りようとした本人が20歳だが、26歳以上補償の年齢条件がついている)
・借りようとした本人の同居の親族が加入している自動車保険の被保険者に本人が含まれていない(他車運転危険補償特約)
⇒他車運転危険補償特約:記名被保険者やその家族が借りた車を運転中(駐車または停車中を除く)の事故を補償します。保険会社により補償の範囲が違いますので詳しくは保険会社へお問い合わせください
・友人・知人の自動車保険を使いたくない(迷惑をかけたくない)
[実家の車を運転する場合]
・本人夫婦限定となっている
・運転しようとする本人が独立した生計を立てている(別居の未婚の子に当たらない)
と言ったところでしょうか。
常時のようなケースに当てはまる場合にこの「1DAY保険」(24時間単位型自動車運転者保険)が便利、という訳です。
では、どんな補償がされるのでしょうか。
[補償内容]
基本の安心Aプラン
・対人賠償 無制限
・対物賠償 無制限
・対物釣果修理費用補償特約
・搭乗者傷害の特約
・自損傷害保険
・ロードサービス
プラン別特約
・お車も安心Bプラン 車両保険(免責金額15万円 限度額300万円)
・お車も手荷物も安心Cプラン 車両保険(免責金額10万円 限度額300万円 +手荷物10万円限度)
です。車両保険は15万円(もしくは10万円)の免責金額が有り、支払限度額も300万円までなので、自損事故は避けたいですし、高級車を借りるのは止した方が良いですね。
保険料は
基本の安心Aプランが500円
お車も安心Bプランが1,500円
お車も手荷物も安心Cプランが1,800円
割引もあり、複数回借りると2回目から基本の安心Aプランが480円になります。
また、同時に2人以上で車を運転する場合だと、2人目から480円に割り引かれます。
その他にも、複数回利用した後に、自動車を購入し、三井住友海上火災保険で「GK車の保険」で契約すると、利用回数、事故の有無に応じて最大20%割り引く「1DAYマイレージ割引」も用意されているので、全く新規に自動車保険を契約するよりかなりお得になりそうです。
契約手続きもスマートフォンで簡単にできるようになっています。なお、手続きのサイトは9月1日リリース予定です。
気になる点は運転者自身の保険でしょうか。
補償内容にある「搭乗者傷害の特約」は支払われる保険が下記のようになっています。
・搭乗者傷害(死亡・後遺障害)特約
お車に搭乗中の事故によりケガをして、死亡した場合または後遺障害が生じた場合に補償します。
・搭乗者傷害(入院通院/2区分)特約
お車に搭乗中の事故によりケガをして入院または通院した場合に、入院または通院の合計日数が5日未満であれば1万円、5日以上になれば10万円を医療保険金としてお支払いします。
つまり、入院・通院の費用は10万円までしか出ないということです。
今では当たり前のようになっている「人身傷害保険」だと、治療費の他に休業損害、慰謝料、交通費も出してくれます。
保険料を考えればそこまで面倒見て、とは言いづらいですが、運転者本人の補償についてはよく理解しておいたほうがよいでしょう。
便利で安価な1日単位の自動車保険。車を持たない(持てない)若者が多くなってきた現在ではとても利便性が高い自動車保険です。
ただ、補償内容はある程度理解しておかないと、足りない部分は他の保険で補う方法があるかもしれません。例えば、搭乗者傷害保険の上乗せとして「普通傷害保険」に加入するなどです。
特にスマートフォンで簡単に契約できてしまうので、「対人対物無制限ならそれでいいや」ぐらいの感覚で契約される方が多いと思います。それ故に、実際事故が起こったときに、自分の身の回りの費用や、借りた車の修理代のことでトラブルになるケースもあります。
自動車事故はどんなに注意していても、相手からぶつかってくることもありますし、相手が悪くても、自分が動いていれば「過失割合」を取られ、100%相手から回収できないことも普通にあります。
保険に入っているから安心、ではなく、どんな保険に入っていてどこまで補償されるのか、少しは知っておかないと後々困ってしまいますのでご注意を。