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熊本地震、今後について思うこと

4月14日に熊本県を中心に大きな地震が起こりました。

 

それにより多くの方が被災され、多数の死傷者が出てしまいました。

 

被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

 

 

私も阪神大震災を経験した身であるので、地震の恐怖というのは身にしみて感じてしまいます。

 

  

今回の地震は、その阪神大震災と同規模の地震であり、被害も甚大なものとなっています。

 

テレビなどの報道でしか知ることができませんが、今回の地震の対応が、各方面で阪神淡路、東日本大震災の経験を活かせているところ、未だ活かせていないところとあるようですね。

 

特に物資の配給についてはどうも役所仕事という感が未だにしてしまい、こんな時でさえ何処を向いて仕事をしているのかな?とう疑問に思うことが多くあります。

 

勿論、現場の方は大変な思いをされていらっしゃいますし、各方面からの物資の供給を被災地にどのように配給すればよいのか等は、非常に難しくデリケートな側面もあるので、肉体的にも精神的にもかなりの疲労があると思います。

 

一方で、民間企業の対応は教訓を活かした対応が見られ、トヨタ自動車本田技研工業という自動車メーカーの従業員や下請工場に対する対応、製造ラインの復旧の工程等の対応やプレスリリースが早期に発表されるなど、各方面の気遣いを感じます。

 

また、温泉地では断層のずれによる水脈の変動により、温泉が出なくなった温泉地も多くあり、温泉旅館を経営している方々は、ただ建物が直ればいい、という問題ではなく、根本的な難問が出てきています。

 

早期復旧といっても、「元に戻る」という事は難しいものです。

 

実際、阪神淡路大震災被災地では未だに空き地のままのところがいくつかあります。

 

もう誰も帰ってこない土地。しかし、行政も手がつけられない(つけない?)土地がまだ散見できます。

 

熊本の地震でも多くの方が既に他府県に移住されていたり、子供たちも転校手続きをしていると聞きます。

 

復興、復旧と、言葉では度々出てきますし、表面上は数年の後に「復興」されるのですが、その土地に住む方々にとって本当の復興や復旧は実はありえないのかもしれません。

 

特に今回、過疎地での被害が多く有り、そこに住む方々の多くが高齢の方でした。

 

では、被災された方がその土地に、なんとしても帰ってこようとするでしょうか?

 

金銭的、体力的に大きな問題です。

 

誰もが生まれ育った場所に帰りたいと思うでしょう。

 

今更ほかの土地で生活はできない、と思うでしょうが、実際帰ることが出来るかどうかは別問題です。

 

そのジレンマに多くの方が苦しみます。

 

特に高齢の方にとっては、畑や田んぼの世話ができなくなることや近所付き合いの変化によるストレスもあります。

 

どんなに行政が金銭面で支援しても、お金ではどうにもできない問題です。

 

住む場所という「箱」だけ準備すればよいという問題ではありませんから。

 

 

ただ、現実的には誰もが満足できる対応は難しいというのが現実です。

 

これは誰も責めることはできません。

 

テレビや雑誌の報道で被災者の声を拾いながら「行政の対応が悪い」と言う声を聞きますが、言うだけは簡単ですし、専門家が発言することは簡単です。

 

そういう声を拾って報道してくれるのは有難いのですが、ただの批判だけにはなって欲しくはありません。

結果、現場が混乱する事もありますから。

 

特に今はSNSの拡散やインターネットによる誹謗中傷で、それらに対する気遣いで十分な対応ができなくなることも想定されます。

 

今後、現地の行政の方々には、外部からの一部の声を聞くのではなく、地元中心に対応を行ってもらいたいと思います。