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保険代理店のつぶやき


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家財に保険が必要なわけ

分譲マンションや戸建物件の購入者の方はたくさんの出費がかかる為出来るだけ費用を抑えようとします。火災保険はその最たるものではないでしょうか。例えばローンの融資実行の為にどうしても火災保険を掛けなくてはいけない場合、最低限の建物の火災保険だけ契約しようとされます。特に木造戸建になれば保険料も数十万円という金額になりますから。

 

そこで削られてしまうのが「家財」の保険です。

  

「家財」とは引越しをする時に持込む物が「家財」と言います。

主なもので言えば、電化製品、家具などがありますが、予想以上に金額があるのが衣類です。安いものしか持っていないよ、と言っても積み重ねていくとそこそこの金額になります。その他にも鞄、靴類もそれなりの金額になるのではないでしょうか。

鞄ひとつでウン十万円、靴が一足ウン万円、スーツやコートもイイ物はウン十万円するでしょう。どこの家にも、とは言いませんが、そう考えると家にある所謂「家財」というものはなかなのモノになるのではないでしょうか?

引越しをされる時に買い揃えるものばかりで金額を考えがちです。当然、目前に迫る出費なのですからそれが基準と考えてしまいます。しかし、元々持っていたものも持っていくのですから、電化製品や家具以外にもいっぱい家財はあると思っておいたほうがよいでしょう。

むしろ、火事になって一番被害を受けるのは、衣類や鞄など燃えやすくスプリンクラーの水屋放水等による汚水に弱いものなのです。

 

もし、全焼してしまったらまた一から買い集めなくてはなりません。無くしたもの全てを買い直さなくてもよいですが、取りあえず元の生活に戻る分だけでも、と考えても家族構成にもよりますが、200万円~300万円は最低欲しいところではないでしょうか。

そして、どうしても買い直したいと思うものもあればさらに金額は上がっていきます。

 

保険金は「時価」ではなく「新価」

火災保険を案内しているとよく「減価償却されて評価されるから保険もそれ程出ないのでは」と言うご質問を受けます。昔の火災保険は「時価」でのお支払でしたし、今でも「時価」「新価」を選べる商品もあります。

しかし、今の家庭向け火災保険は「新価」で保険金が支払われます。

「新価」とは、「同じ(同程度の)ものを買い直す」金額です。

例えば、5年前に20万円で買った40インチの液晶テレビが火事で燃えてしまい、同スペックの液晶テレビを12万円で買い直しました。

この場合、支払われる保険金は20万円ではなく、12万円という事になりますからご注意を。

 

家電、特にテレビやパソコンはどんどん新商品が発売されどんどん性能も向上していきます。そして価格も、前モデルと同等であれば下がっていきますから。

しかし、あくまで「元の生活に戻る」が前提ですからこうなっていまいます。

 

 

ところで「家財」の保険は本当に必要ないのでしょうか?

私たちは家財はできるだけ付けて頂くようにオススメします。

火事で全焼しても「建物」に火災保険をかけていれば、家(専有部)は元に戻ります。しかし、家財に保険をかけていなければ、例え家が元に戻っても生活するための電化製品や衣類、食器類などを一から買い直さなければなりません。それこそ、100万円単位で出費が必要となります。

 

これが、自分の家から出た火で自分の家が燃えたなら「しょうがない」と諦めもつくでしょうが、他の戸室から出た火で延焼されたり、消防車による放水で自分の家までも水浸しにされてしまったらどうでしょう。こんな時も納得できますか?

 

「当然火元の責任で賠償してもらう」と思う方も多いでしょうが、日本には「失火法」というものがあり、火事に限って賠償責任を問うことが出来ません。つまり、「自分の財産は自分で守る」という事になります。

ですから火災保険は必要ですし、家財についても保険に入っておかなければ大きな財産を失うことになります。

 

しかし、いざ火災保険で見積もりをしてみると、建物の保険料に比べ家財の保険料は高くなっています。

例えばマンション構造、「建物 1000万円」、「家財 1000万円」で比較してみると、

保険金額 建物1000万円  保険料 29,240円

     家財1000万円  保険料 53,810円

※国内大手損害保険会社、オールリスクプラン

となります。

 

火事が起きた時にでる保険金が同じにも関わらず保険料は約2倍近くなります。

火事が起きれば先ず被害が出るのが家財です。保険料は損害率などから割り出されます。保険料が高いということはそれだけ保険金を支払っているから、という事になります。

更に、マンションだと漏水事故も発生する確率も高くなります。破損事故(家具を落として壊してしまった等)も多い事故の一つです。

 

建物に比べ家財は保険料が高いということで驚かれる方もいらっしゃいますし、保険金額についてもかなり悩まれる人もいます。

しかし、家財の保険には入らない、という選択肢は「もしものときの保険」ということを考えればオススメは致しません。100万円でも200万円でも300万円でも入っておくようにオススメします。

保険金額は「引っ越す時に買った家具の金額」でも良いですし、若い夫婦だと将来、家族が増えた時のことを考えて500万円でも1000万円でもかけておけば良いのではないでしょうか。

入居説明会で勧められる火災保険は大抵長期間の保険です。今だと10年間です。殆どの場合、この10年間の保険期間中に家財が増えたから、子供が産まれたからと言ってわざわざ家財の保険金額を見直す人はいません。中には火災保険に入っているかどうかも忘れる人もいるぐらいですから。

 

入居説明会の時は「勧められるがままに入っている」「入らなければいけないと言う雰囲気だから契約した」という人もいますが、これは決して間違いではないと思います。この場で案内される火災保険はその後、何か起こった時に出来るだけ契約者に保険が出るように、トラブルが起こらないようにと提案されています。

後はお任せ、というと言いすぎかもしれませんが、オールリスクで家財も一緒に保険に入っておきましょう。

 

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